7/31『『唄語〜utakata』の演奏曲に関するノートをTwitterで緩く連載中(https://twitter.com/otonekobo)
その壱 まとめ✏️
◆その壱の一
石桁 眞禮生 作曲/三好達治 詩
「鴉」
演奏時間12分ほどの超大作。
詩「鴉」は三好達治の『測量船』に収録の散文詩。青空文庫で無料で読めます。
『測量船』には他にも歌曲になった詩が。「甃の上」「少年」「乳母車」「パン」など。
◆その壱の二
さっそく余談だが、前出の「乳母車」は『ミステリと言う勿れ』というドラマに登場してちょっと有名に。
泣きぬれる夕陽にむかって
轔轔(りんりん)と私の乳母車を押せ
筆者の名前も出てきて、個人的に大変お気に入りの詩である。(筆者:ぱくりんりん)
◆その壱の三
三好達治(1900〜1964)
その生涯についてはwikiに譲るとして、三好達治と縁の深い人物というと、なんといっても萩原朔太郎である。(コンサートには朔太郎歌曲もあります)
三好は朔太郎を唯一の師と仰ぐ。又その妹アイとの愛憎物語は「天上の花(萩原葉子著)」に記され映画にもなった。
◆その壱の4
作曲家・石桁 眞禮生・いしけたまれお(1916〜1996)
和歌山県出身、下総皖一に師事。
箏を用いた邦楽作品や、十二音技法を用いた作品が評価されている。
マイナーな作曲家ではあるが、音大出身者は必ず一度は名前を見ているはず👀(写真4枚目)
◆その壱の五
代表的な声楽作品
「鴉」「冬の日」「ふるさとの」、歌曲集「秋の瞳(八木重吉)」などの歌曲のほか、人間三人が河童に騙される民話劇「河童譚」、能作品を三島由紀夫が戯曲化した「卒塔婆小町」(オペラ)ある。
「卒塔婆小町」は今年初め、兵庫で公演が行われた。
コンサート情報はこちら↓
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