モーツァルト(1756~1791)には20(或いは21)のオペラ作品がありますが、中でもロレンツォ・ダ・ポンテの台本によるオペラ「フィガロの結婚」、「コジ・ファン・トゥッテ」、「ドン・ジョヴァンニ」は、史上屈指の名作であり、現日本でも毎年どこかで上演される人気演目となっています。
コミカルながら辛辣な内容が描かれ、大量のセリフ(レチタティーヴォ)と複雑なフィナーレが緻密に構成されています。歌は基本的に三部形式で作曲されていますが、形式を超えて登場人物の喜怒哀楽を色とりどりに表現していきます。
このダ・ポンテ三部作の最初の作品「フィガロの結婚(1786年作)」を、ピアノ伴奏で上演します。
町田シティオペラ協会が贈るオペラシリーズ第7弾
「フィガロの結婚」
(字幕付き原語上演)
12/1(日) 15時開演 和光大学ポプリホール鶴川
全席指定 6,000円
演出:松本重孝
伯爵:高田智士
伯爵夫人:澤畑恵美
フィガロ:ジョン・ハオ
スザンナ:松原有奈
ケルビーノ:向野由美子
マルチェリーナ:竹本節子
バルトロ・アントニオ:鹿野由之
バジリオ・クルツィオ:望月光貴
バルバリーナ:雨笠佳奈
ピアノ:朴令鈴
合唱:有奈☆一門
(出演者変更のお知らせ
出演を予定していました伯爵役鹿又透は、去る10月27日に逝去いたしました。つきましては代役として高田智士氏を迎え、予定通り公演を行います。)
ところで台本のダ・ポンテはモーツァルトの15歳年上でイタリア生まれ。
ヴェネツィアで聖職者の職に就いたのに、その奔放さゆえ追放されます。ウィーンに移り住みヨーゼフ2世に気に入られ、宮廷で台本作家として活躍、モーツァルトとの三作品もこの頃に作られました。
ヨーゼフ2世が亡くなるとまた宮廷から追い出され、ロンドンを経て、なんと、アメリカに移住します!
19世紀初頭のアメリカで、宮廷詩人まで務めた文化人がどの様な人生を送ったのでしょうか。
演出や翻訳で活躍されてる友人の家田淳さんのブログに、ダ・ポンテについて詳しく書かれていますのでご紹介します。
モーツァルトと関わった人がアメリカで生活するなんて、ちょっと想像の上をいく出来事だなと思いました。アメリカにイタリアの歌劇団がやって来て、「ドン・ジョヴァンニ」が上演されたというエピソードもあり、人生色々だな〜と感慨深いです。
Comentários