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歌曲・ガラコンサート 
​配信用 訳詞

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配信をご覧いただき、誠にありがとうございます。

以下、曲目ごとの原詩と訳詞を載せております。

​演奏と共にお楽しみいただけたら幸いです。

イタリア歌曲

イタリア歌曲  
松原有奈(Sop)/鳥井俊之(Pf)

Maggiolata

P.Cimara(1887-1967)/G.Pesci

Sole di Maggio!
l’onda sussurra che blanda gorgoglia:
odora l’aria: il vento s’avvicina:
nelle mie mani una rosa si sfoglia:
cadono i petali,resta la spina.

Sole di Maggio,bionde,cantate in coro:
La vita è solo un raggio di sole d’oro!
Sole di Maggio!

Chiaro di luna!
Sfrasca quel ramo di mandorlo in fiore....
canta la sua canzon un lucherino!
Chiaro di luna! brune,ridete al vento!
un bacio per ciascuna luna d’argento!

Stelluccia diana!
batte la luce a la finestra e ride!
La vita è un volo di rondini pieno,
e quando passa,ognuna pronta incide
il core mio che vola senza freno!

Stelluccia diana,belle non sospirate!
V’attende a la fontana chi voi cercate ...

Stelluccia. diana...

5月の花祭り

チマーラ 曲/ペーシ 詞

5月の太陽よ!

穏やかに流れる波はささやく

大気は香りを放ち​、風は近くに寄る

両手のバラの葉が落ちる

​花弁も落ち、トゲは残る

5月の太陽よ!金髪の娘たちよ、皆で歌え

生命はただ一つの金色の太陽!

5月の太陽!

月の明かりよ!

花盛りのアーモンドの枝が揺れる

一羽のマヒワは彼の歌をうたう

月の明かりよ、黒髪の娘たちよ!風に微笑め!

それぞれに接吻を、銀の月よ

明けの明星よ!

光が窓を打ち笑っている

生命はツバメの飛翔

それが通り過ぎる時、各々が素早く傷つける

止まること無く飛びゆく私の心を!

明けの明星よ!美しい女たち、ため息をつくな

君らが探す人は泉で待っている

​明けの明星よ・・・

M'ama, non m'ama

P.Mascagni(1863-1945)/?

M'ama,non m'ama,
M'ama,non m'ama,
M'ama,non m'ama,
M'ama,non m'ama.

Sfoglia sfoglia finche' n'hai voglia,
sfoglia sfoglia finche' n'hai voglia.

M'ama,non m'ama,
M'ama,non m'ama,
M'ama,non m'ama.
Ahi! non m'ama...

Che ti rispose la sfinge d'amore?
che non t'amo?
Via ritentiamo,
via ritentiamo.

Certo mancava una foglia a quel fiore,
mancava una foglia a quel fiore,
mancava una foglia.

花占い

マスカーニ 曲/不詳

 

愛してる、愛してない

・・・

むしれ、むしれ

むしりたいだけむしれ

愛してる、愛してない

・・・

ああ、愛してない・・・

愛のスフィンクスはなんと答えた?

僕が君を愛してないと?

さあ、やり直そう

きっと花びらが一枚かけてたんだ

Il bacio

L.Arditi(1822-1903)/G.Aldighieri

Sulle labbra se potessi,
dolce un bacio ti darei,
tutte, tutte ti direi
le dolcezze dell'amor.

Sempre assisa te d'appresso,
mille gaudii ti direi,
ed i palpiti udirei
che rispondono al mio cor.

Gemme e perle non desio,
non son vaga d'altro affetto;
Un tuo sguardo è il mio diletto,
un tuo bacio è il mio tesor.

Ah! Vieni! più non tardare,
Vieni a me, vien d'appresso
Ah vien! nell'ebbrezza d'un amplesso,
ch'io viva sol d'amor.

口づけ

アルディーティ 曲/アルディギエーリ 詞

できることならお前の唇に

優しく口づけしたい

愛のすべての優しさを

お前に語りたい

いつもお前のそばに座って

たくさんの喜びを語りたい

そして私の心に答える

ときめきを聞きたい

宝石も真珠もいらない、
私は他の感情の何もいらない
お前の瞳は私の喜び
お前の口づけは私の宝

あぁ、来て!遅れないで
私のそばに来て
あぁ、来て!抱擁の陶酔の中に
私がただ愛だけに生きられるように

Con te Partirò

F.Sartori(1957-)/L. Quarantotto

君と旅立とう

サルトーリ 曲/クワラントット 詞

アンコール曲は省略させていただきます。

ロシア歌曲 
ヴィタリ・ユシュマノフ(Bar)/鳥井俊之(Pf)

Первое Свидание  op.63-4

П. Чайковский(1840-1893)/K.Романс

Вот миновала разлука унылая,
Пробил свидания час, -
Светлое, полное счастие, милая,
Вновь наступило для нас.

Долго томилося, полно страдания,
Сердце твое, но поверь:
Дни одиночества, дни испытания
Мы наверстаем теперь.

Нежные речи, любви выражения
Вновь потекут без конца,
И во единое снова биение
Наши сольются сердца.

Пусть сочетает созвучье единое
Наши две души, и вновь,
Словно весенняя песнь соловьиная,
Наша воспрянет любовь!

​初めての再会

チャイコフスキー曲/ロマノフ 詞

さあ、悲しい別れの時は終わり
再び出会う時がきた
輝かしい、素晴らしき幸福が、いとしい人よ
再びぼくらの前に現れたのだ

長いことあなたはやつれはて、苦しみで一杯だった
あなたの心の中は、だが信じてくれ
孤独だった日々をぼくらはこれから埋め合わせるのだ
あの試練の日々を今こそ

優しい言葉が、愛の表現が
また尽きることなくあふれ出す
そしてひとつに溶けあって脈打つのだ
ぼくらふたりの心臓は

そして溶けあわそう
ぼくらふたりの魂もまた
まるで春のナイチンゲールの歌声のように
ぼくらの愛は高鳴るのだ

Нет, только тот, кто знал

П. Чайковский(1840-1893)/Л.Мей / W.Goethe

Нет, только тот, кто знал
Свиданья жажду,
Поймёт, как я страдал
И как я стражду!

Гляжу я вдаль, нет сил!
Тускнеет око!
Ах, кто меня любил
И знал, далёко!..

Ах, только тот, кто знал
Свиданья жажду,
Поймёт, как я страдал
И как я стражду.
Поймёт, как я страдал
И как я стражду!

Вся грудь горит! Кто знал
Свиданья жажду,
Поймет, как я страдал
И как я стражду!..

​憧れを知るものは

チャイコフスキー曲/メイ露訳/ゲーテ原詩

いいえ、憧れを、渇きを知っている人だけが
わかってくれるのです、

どんなに私が悩み、

苦しんでいるのかを


私は遠くを見つめます...

力なく、うつろな瞳で...
ああ、私をわかって、

そして愛してくれた人は遥か遠く!

ああ、憧れを、渇きを知っている人だけが
わかってくれるのです、

どんなに私が悩み、

苦しんでいるのかを


私の心は燃えています...
憧れを、渇きを知っている人だけが
わかってくれるのです、

どんなに私が悩み、

苦しんでいるのかを

Con op.8-5

C.Рахманинов(1873-1943)/A.Плеще́ев / H.Heine

И у меня был край родной;
Прекрасен он!
Там ель качалась надо мной…
Но то был сон!

Семья друзей жива была.
Со всех сторон
Звучали мне любви слова…
Но то был сон!

​夢

ラフマニノフ 曲/プレシシェイエフ露訳/ハイネ原詩

私には故郷があった
とても素晴らしいところ!
白樺の木が聳え立つ
だが、それは夢だった

家族たちが、友が元気でいて
あちらからこちらから
優しい言葉をかけてくれた
だが、それは夢だった

В молчаньи ночи тайной op.4-3

C.Рахманинов(1873-1943)/A.Фет

О, долго буду я, в молчаньи ночи тайной,
Коварный лепет твой, улыбку, взор случайный,
Перстам послушную волос густую прядь
Из мыслей изгонять и снова призывать;

Шептать и поправлять былые выраженья
Речей моих с тобой, исполненных смущенья,
И в опьянении, наперекор уму,
Заветным именем будить ночную тьму.

夜の神秘な静けさの中 

ラフマニノフ 曲/フェート 詞

おお、私は長い時間、夜の神秘な静けさの中
お前の気まぐれな囁き、微笑み、素っ気ない眼差しを
指になびく髪、豊かなお前の髪の房を
頭の中から追い出しては、急いで呼び戻す
私は繰り返し、言い直すだろう
お前との語らいの言葉を、ぎこちなくも
そしてまた酔いしれ、理性に逆らって
お前の愛しい名を呼び 夜の闇を呼び覚ますのだ
 

Катюша

M.Блантер(1903-1990)/M. Исаковский

カチューシャ 

ブランテル 曲/イサコフスキー 詞

アンコール曲は省略させていただきます。

ロシア歌曲

日本歌曲 
馬原裕子(Sop)/鳥井俊之(Pf)

三つの小唄

團伊玖磨(1924-2001) 曲/北原白秋 詞

1. 春の鳥

鳴きそな鳴きそ春の鳥
昇菊(しょうぎく)の紺と銀との肩ぎぬに
鳴きそな鳴きそ春の鳥
歌沢の夏のあはれとなりぬべき
大川の金と青とのたそがれに
鳴きそな鳴きそ春の鳥

2. 石竹(せきちく)

障子閉めても 石竹の 
花は出窓にいと赤し 
障子閉めつつ 自堕落に
二人並んで寝そべれど
花はしみじみ まだ赤し
愚かなる花 小さき石竹

3. 彼岸花

憎い男の心臓を
針で突かうとした女
それは何時かのたはむれ

昼寝のあとに
はつとして
今日も驚くわが疲れ

憎い男の心臓を
針で突かうとした女
もしや棄てたら きつとまた

どうせ湿地(しめぢ)の
彼岸花
蛇がからめば
身は細る
赤い湿地の
彼岸花
午後の三時の鐘が鳴る

うたうだけ
​武満徹 曲/谷川俊太郎 詞
日本歌曲

スペイン歌曲 
井ノ上了吏(Ten)/鳥井俊之(Pf)

Poema en Forma de Canciones   Op.19

J.Turina(1882-1849)/R.Campoamor

『歌のかたちの詩』より

トゥリーナ 曲/カンポアモール 詞

3. Cantares

Ai!
Màs cerca de mí te siento
Cuanto más huyo de tí
Pues tu imagen es en mí
Sombra de mi pensamiento.

Ai!
Vuélvemelo a decir
Pues embelesado ayer
Te escuchaba sin oir
Y te miraba sin ver.

3. 唄

ああ!
離れようとすればするほど
あなたがちらつく
あなたの姿はもはや私の中で
影のように付きまとう

ああ!
もう一度言って
昨日、私はうっとりしてしまって
まともに聞いていなかったし

まともに見れなかったから

4. Los dos miedos

Al comenzar la noche de aquel día
Ella lejos de mí,
¿Por qué te acercas tanto? Me decía,
Tengo miedo de ti.

Y después que la noche hubo pasado
Dijo,cerca de mí:
¿Por qué te alejas tanto de mi lado?
¡Tengo miedo sin ti!

4. ニつの恐怖

あの日の宵の口
彼女は私を遠ざけて言った
「どうしてそんなに近寄ってくるの?
あなたがとても怖いわ」

そして夜が明けた時
私に近寄ってきて言った
「どうして私のそばからそんなに離れるの
あなたがいなくなるのが怖いわ」

5. Las locas por amor

Te amaré diosa Venus si prefieres
que te ame mucho tiempo y con cordura
y respondió la diosa de Citeres:
Prefiero como todas las mujeres
que me amen poco tiempo y con locura.
Te amaré diosa Venus,te amaré.

5. 至上の愛

君を愛そう、女神ビーナスよ、もし望まれるなら
永遠に、誠実に愛されることを
シテールの女神は答えて言った
「望んでいるわ、すべての女たちがするように
短く、猛烈に私を愛して」
私は愛そう、女神ビーナスよ、私は愛そう

Granada
​A.Lala
グラナダ
​ララ 曲・詞
アンコール曲は省略させていただきます
スペイン歌曲

アメリカ歌曲 
佐竹由美(Sop)/鳥井俊之(Pf)

Nuvoletta  op.25 

S.Barber(1910-1981)/J.Joyce

Nuvoletta in her lightdress,spunn of sisteen shimmers,
was looking down on them,leaning over the bannistars
and listening all she childishly could. . . .

She was alone.
All her nubied companions were asleeping with the squirrels. . . .

She tried all the winsome wonsome ways
her four winds had taught her.
She tossed her sfumastelliacinous hair
like la princesse de la Petite Bretagne
and she rounded her mignons arms
like Mrs. Cornwallis-West
and she smiled over herself
like the image of a pose of a daughter of the Emerour of Irelande
and she sighed after herself
as were she born to bride with Tristus
Tristior Tristissimus.
But,sweet madonine,she might fair as well
have carried her daisy's worth to Florida. . . .

Oh,how it was duusk!
From Vallee Maraia to Grasyaplainia,dormimust echo!
A dew! Ah dew! It was so dusk that the tears of night beagn to fall,
first by ones and twos,then by threes and fours,
at last by fives and sixes of sevens,
for the tired ones were wecking,as we weep now with them.
O! O! O! Par la pluie! . . .

Then Nuvoletta reflected for the last time
in her little long life
And she made up all her myriads of drifting minds in one.
She cancelled all her engauzements.
She climbed over the bannistars;
she gave a childy cloudy cry:
Nuée! Nuée!
A lightdress fluttered
She was gone.

ヌヴォレッタ

バーバー 曲/ジョイス 詞

ヌボレッタは十六重織りの軽やかな夜着で
かれらを見下ろし、手摺りにもたれかかりながら、
努めてあどけなく耳を傾けた

彼女はひとりぼっち
彼女の年頃のふわふわ娘達はみな、リスと眠っていた...

彼女はあらゆる愛嬌、愛想を試みた
四季の風が教えてくれた仕草を
その霞星色にたなびく髪を
プチ・ブルターニュの王女の如くなびかせ
そして小さな腕を丸める
ミセス・コーンウォリス・ウエストの如く
さらには満面に笑みたたえる
アイルランドの皇女を模して
そして自らを嘆き溜息をついた
まるで花嫁となるために生まれたかのように トリスティスや、
トリスティオール、リスティスムスの花嫁に
だが、優しき聖女よ、彼女はした方が良かったのだ
彼女のヒナギクのような値打ちをフロリダまで運ぶことを

おお、なんと暗いのだ!
マライア谷からグラシアプラレナへと、眠たげな木霊が響く
露よ!露のお別れ! いよいよ夕闇に夜の涙が滴る、
はじめ一粒、二粒ずつ、それから3つ、4つ
ついには5つ、6つ、7つと。
私たちが涙を流す時、疲れた涙が目覚めるように。
おお!おお!おお! 雨の傘を

さてヌボレッタは顧みた
彼女の短い生涯を
漂える無数の考えをまとめ
すべての約束を取り消した
彼女は手摺りを乗り越え
子供のようなくぐもった叫び声を上げた
Nuee! Nuee!
軽やかな夜着はひるがえり
彼女は消えてしまった

Nocturne op.13-4

S.Barber(1910-1981)/F.Prokosch

Close my darling both your eyes,
Let your arms lie still at last.
Calm the lake of falsehood lies
And the wind of lust has passed,
Waves across these hopeless sands
Fill my heart and end my day,
Underneath your moving hands
All my aching flows away.

Even the human pyramids
Blaze with such a longing now:
Close, my love, your trembling lids,
Let the midnight heal your brow,
Northward flames Orion’s horn,
Westward th’ Egyptian light.
None to watch us, none to warn
But the blind eternal night.

ノクターン

バーバー 曲/プロコッシュ 詞

恋人よ、両目を閉じて
もう静かに腕を休ませて
偽りの湖は静かに凪いで
情欲の風は過ぎて行ったのだから
この絶望の砂山を越えて来る波が
心にあふれて平穏を乱すのだ
あなたの愛撫する手の下なら
私の渇きもすべて癒やされるのに

人間のピラミッドでありながら
今もこの想いに焼かれる、だから
恋人よ、その震える瞼を閉じて

夜の闇にその額を癒しておくれ
北をオリオンの角が縁取り
西にはエジプトの灯
二人を見るものも非難するものもいない
ただ盲目の果てしない夜があるだけ

I bought me a cat 
​A.Copland/American Folksong
私は猫を買った
​コープランド 曲/民謡

私は猫を買ってきた。
この猫は私のお気に入り
あそこの木の下でご飯をあげた。
猫がいった。「Fiddle Eye Fee」
...
私はアヒルを買ってきた。
このアヒルは私のお気に入り
あそこの木の下でご飯をあげた。
アヒルがいった。「Quaa Quaa」
猫がいった。「Fiddle Eye Fee」

​以下省略

アメリカ歌曲

フランス歌曲 
坂下忠弘(Bar)/鳥井俊之(Pf)

Poëme d'un jour op.21

『ある日の歌』

フォーレ 曲/グランムージャン 詞

1. Rencontre

 

J'étais triste et pensif quand je t'ai rencontrée,
Je sens moins aujourd'hui mon obstiné tourment;
Ô dis-moi,serais-tu la femme inespérée,
Et le rêve idéal poursuivi vainement?

Ô,passante aux doux yeux,serais-tu donc l'amie
Qui rendrait le bonheur au poète isolé,
Et vas-tu rayonner sur mon âme affermie,
Comme le ciel natal sur un coeur d'exilé?

Ta tristesse sauvage,à la mienne pareille,
Aime à voir le soleil décliner sur la mer!
Devant l'immensité ton extase s'éveille,
Et le charme des soirs à ta belle âme est cher;

Une mystérieuse et douce sympathie
Déjà m'enchaîne à toi comme un vivant lien,
Et mon âme frémit,par l'amour envahie,
Et mon coeur te chérit sans te connaître bien!

2. Toujours

 

Vous me demandez de ma taire,
De fuir loin de vous pour jamais,
Et de m'en aller,solitaire,
Sans me rappeler qui j'aimais!

Demandez plutôt aux étoiles
De tomber dans l'immensité,
À la nuit de perdre ses voiles,
Au jour de perdre sa clarté,

Demandez à la mer immense
De dessécher ses vastes flots,
Et,quand les vents sont en démence,
D'apaiser ses sombres sanglots!

Mais n'espérez pas que mon âme
S'arrache à ses âpres douleurs
Et se dépouille de sa flamme
Comme le printemps de ses fleurs!

3. Adieu

 

Comme tout meurt vite,la rose
 Déclose,
Et les frais manteaux diaprés
 Des prés;
Les longs soupirs,les bienaimées,
 Fumées!

On voit dans ce monde léger
 Changer,
Plus vite que les flots des grèves,
 Nos rêves,
Plus vite que le givre en fleurs,
 Nos coeurs!

À vous l'on se croyait fidèle,
 Cruelle,
Mais hélas! les plus longs amours
 Sont courts!
Et je dis en quittant vos charmes,
 Sans larmes,
Presqu'au moment de mon aveu,
 Adieu!

1. 出会い

あなたに逢ったそのときは 僕は悲しく沈んでいたが
今日はなんだかいつもの痛みも軽い
ねえ、あなたは偶然出会った女の子で
僕がむなしく追い求めていた夢なのかい?

ああ、やさしい目をしたゆきずりの人よ あなたは
さびしい詩人に幸せをもたらす恋人で
僕の空虚な心を照らしてくれるのだろうか?
ふるさとの空が追放された者の心に響くように

あなたのひそやかな悲しみは 僕の悲しみのように
海に沈む夕日を眺めるのが好きなんだね!
その雄大さを前にして、あなたは心震わせ
そんなあなたと過ごす美しい夕暮れは宝物

不思議
な、しかし優しい気持ちで
僕はあなたに惹きつけられる 見える絆があるかのように
僕の魂は 愛に打たれてうち震え
僕の心はあなたを求めている まだ良く知らない人なのに

2. 永久に

あなたは僕に黙れという
どこか遠くに、永久に行ってしまえという
そしてひとりでいろという
僕の愛した人のことを忘れてしまえと!

それよりも 星たちに夜空から落ちろと
夜には 黒いヴェールを捨てよと
昼には その輝きを捨てよと
命じる方が ずっといい

広い海に言ってみろよ
その膨大な水を枯らせと
風が激しく吹くときには
その陰気なすすり泣きは静まれと

でも決して期待はするな
僕の魂が苦しみを捨て
この燃える情熱を捨て去ることを
春が花たちを見捨てられないのと同じように

3. 別れ

なんとすべてのものはすばやく死にゆくのだ バラも
 花ざかりの
そしてさわやかに織りなされるマントも
 野原の
長いため息も 素敵な恋人たちも
 煙も

見えるのは この束の間の世界に
 うつろい
ひときわすばやく変わる 打ち寄せる波よりも
 私たちの夢は
ひときわすばやく変わる 霜の花よりも
 私たちの心は!

あなたに私は誠実だと思っていた
 むごい人よ
けれど ああ!どんなに長い愛も
 短いのだ!
そして私は告げよう あなたの魅力を残して
 涙なしで
私が告白したあの時のように
 さようなら!と

Minuit, chrétiens 
​A.Adam/Chant de Noël
クリスマスの讃美歌 
​アダン 曲/クリスマス・キャロル
​『オー・ホーリー・ナイト』の原曲
フランス歌曲

韓国歌曲 
全詠玉(Sop)/朴令鈴(Pf)

돌아가는 꽃

임태규 (1990〜)/도종환

간밤 비에 꽃피더니

그 봄비에 꽃지누나

그대로 인하여 온 것들은 

그대로 인하여 돌아가리

그대 곁에 있는 것들은 

언제나 잠시 

아침햇살에 아름답던 것들 

저녁햇살로 그늘 지리

去りゆく花 

イム テギュ 曲/ト ジョンファン 詞

昨夜の雨に花は咲き

その春雨に花は散る

あなた故に訪れたもの

あなた故に去りゆく

あなたのそばにあるものは

いつも束の間

朝日を浴びて美しかったものたち

夕日を帯びて影となる

아리아리랑

안정준 (1929-2009)/민요

아리랑 아리랑 아라리요 

아리랑고개로 넘어간다 

아리랑 아리랑 아라리요 

아리랑 고개로 넘어간다

나를 버리고 가시는 님은 

심리도 못가서 발병 난다 

아리랑 아리랑 아라리요

アリアリラン

アン ジョンジュン/民謡

アリラン アリラン アラリヨ

アリラン峠を超えてゆく

アリラン アリラン アラリヨ

アリラン峠を超えてゆく

私を捨てて行かれる方は

十里も行かずに足を痛める

アリラン アリラン アラリヨ

새타령

박희경/조두남

セタリョン(鳥打令)

チョ ドゥナム 曲/パク フィギョン 詞

パンソリと呼ばれる、太鼓の伴奏を伴う歌物語の有名曲をもとにアレンジされています。のどかな春に豊年を祝う鳥の歌です。
 
韓国歌曲

ドイツ歌曲 
小川明子(Alt)/鳥井俊之(Pf)

Die Forelle  op.32 D 550 

シューベルト 曲/シューバルト 詞

In einem Bächlein helle,
da schoß in froher Eil
die launische Forelle
vorüber wie ein Pfeil.
Ich stand an dem Gestade
und sah in süßer Ruh
des muntern Fischleins Bade
im klaren Bächlein zu,

Ein Fischer mit der Rute
wohl an dem Ufer stand,
und sah's mit kaltem Blute,
wie sich das Fischlein wand.
So lang' dem Wasser Helle,
so dacht ich,nicht gebricht,
so fängt er die Forelle
mit seiner Angel nicht,

Doch endlich ward dem Diebe
Die Zeit zu lang. Er macht.
Das Bächlein tückisch trübe,
Und eh ich es gedacht,
So zuckte seine Rute,
Das Fischlein zappelt dran,
Und ich mit regem Blute
Sah die Betrog'ne an.

一筋の清らかな流れに、

気まぐれな鱒が

楽しげに素早く泳いでいた、

その様はまるで矢のようだ。

私は岸辺に立ち

のんびり眺めていた、

澄んだ流れのなかの

元気な魚の泳ぎを。

 

竿を持ったひとりの釣り人が

岸辺にたたずみ、

冷静に

魚の動きを見ていた。

水に清らかさが

なくならないかぎり

彼の釣竿は

鱒を捕えやしないと私は思った。

 

だがついに盗人は

しびれを切らし、

ずる賢く流れを濁らせた。

あっという間もなく、

竿はしなり、

魚は釣り糸の先で跳ねていた。

そして私はたぎる思いで、

そのだまされた魚を見つめた。

Heidenroslein   Op.3-3 D 257 

Sah ein Knab’ ein Röslein stehn,
Röslein auf der Heiden,
War so jung und morgenschön,
Lief er schnell es nah zu sehn,
Sah’s mit vielen Freuden.
Röslein,Röslein,Röslein rot,
Röslein auf der Heiden.

Knabe sprach: ich breche dich,
Röslein auf der Heiden!
Röslein sprach: ich steche dich,
Daß du ewig denkst an mich,
Und ich will’s nicht leiden.
Röslein,Röslein,Röslein rot,
Röslein auf der Heiden.

Und der wilde Knabe brach
’s Röslein auf der Heiden;
Röslein wehrte sich und stach,
Half ihr doch kein Weh und Ach,
Mußt es eben leiden.
Röslein,Röslein,Röslein rot,
Röslein auf der Heiden.

野ばら

シューベルト 曲/ゲーテ 詞

少年が一輪のバラの花を見つけた。

荒れ野のバラ。

とても瑞々しく夜明けのような美しさだった。

彼はそばで見ようと急いで走り寄り、

喜びにあふれてバラを見た。

バラ、バラ、赤いバラ、

荒れ野のバラ。

 

少年は言った「お前を手折るぞ、

荒れ野のバラ」

バラは言った「あんたを刺すわ、

あたしをずっと忘れないように。

手折られるのはごめんだわ」

バラ、バラ、赤いバラ、

荒れ野のバラ。

 

乱暴な少年は

荒れ野のバラを手折ってしまった。

バラは逆らって刺したが

嘆きや悲鳴も助けにならず

我慢するしかなかった。

バラ、バラ、赤いバラ、

荒れ野のバラ。

Erlkönig   Op.1 D 328 

 F.Schubert (1797-1828)/W.Goethe

魔王

シューベルト 曲/ゲーテ 詞

Wer reitet so spät durch Nacht und Wind?
Es ist der Vater mit seinem Kind;
Er hat den Knaben wohl in dem Arm,
Er faßt ihn sicher,er hält ihn warm.

Mein Sohn,was birgst du so bang dein Gesicht? -
Siehst Vater,du den Erlkönig nicht?
Den Erlenkönig mit Kron und Schweif? -
Mein Sohn,es ist ein Nebelstreif. -

?Du liebes Kind,komm,geh mit mir!
Gar schöne Spiele spiel ich mit dir;
Manch bunte Blumen sind an dem Strand,
Meine Mutter hat manch gülden Gewand.?

Mein Vater,mein Vater,und hörest du nicht,
Was Erlenkönig mir leise verspricht? -
Sei ruhig,bleibe ruhig,mein Kind;
In dürren Blättern säuselt der Wind. -

?Willst,feiner Knabe,du mit mir gehn?
Meine Töchter sollen dich warten schön;
Meine Töchter führen den nächtlichen Reihn
Und wiegen und tanzen und singen dich ein.?

Mein Vater,mein Vater,und siehst du nicht dort
Erlkönigs Töchter am düstern Ort? -
Mein Sohn,mein Sohn,ich seh es genau:
Es scheinen die alten Weiden so grau. -

?Ich liebe dich,mich reizt deine schöne Gestalt;
Und bist du nicht willig,so brauch ich Gewalt.?
Mein Vater,mein Vater,jetzt faßt er mich an!
Erlkönig hat mir ein Leids getan! -

Dem Vater grauset's,er reitet geschwind,
Er hält in den Armen das ächzende Kind,
Erreicht den Hof mit Müh' und Not;
In seinen Armen das Kind war tot.

こんな遅く夜と風をついて馬を駆るのはだれか?

それは父とその子ども。

父は子どもを腕に抱き、

しっかりとかかえて、温めている。

 

息子よ、なにをそんなに怖がって顔を隠すのか?

お父さん、魔王が見えないの?

冠をかぶって裾をひいた魔王が?

息子よ、それは霧のたなびきだよ。

 

「かわいい子、おいで、私と行こう!

君とすごく楽しい遊びをするのさ。

岸にはたくさんの色とりどりの花が咲いていて、

私のお母さんはたくさん金色の着物を持ってるよ。」

 

お父さん、お父さん、聞こえないの、

魔王が僕にそっとささやきかけるのが?

落ち着いて、じっとしておいで、坊や、

風が枯葉をざわつかせているんだ。

 

「いい子の君、私と一緒に行きたくないかい?

娘たちはきっと君を楽しみに待ってるだろうよ、

娘たちは夜になると輪になって踊って、

君を眠らせたり、踊ったり、歌ったりするよ。」

 

お父さん、お父さん、そこに見えないの

暗がりにいる魔王の娘たちが?

息子よ、息子よ、確かに見えるよ、

それは古い柳が灰色に光っているんだ。

 

「私は君が大好きさ、君の美しい姿にはそそられるよ、

君にその気がないなら、力づくで奪っていくぞ。」

お父さん、お父さん、いま魔王が僕をつかんだよ!

魔王が僕に痛いことしたよ!

 

父はぞっとして、全速力で馬を駆り、

喘ぐ子どもを腕に抱き、

やっとの思いで屋敷に着いた。

腕の中の子どもは息絶えていた。

An die Musik
F.Schubert/F.Schober

Du holde Kunst, in wieviel grauen Stunden,

Wo mich des Lebens wilder Kreis umstrickt,

Hast du mein Herz zu warmer Lieb entzunden,

Hast mich in eine beßre Welt entrückt!

 

Oft hat ein Seufzer, deiner Harf' entflossen,

Ein süßer, heiliger Akkord von dir

Den Himmel beßrer Zeiten mir erschlossen,

Du holde Kunst, ich danke dir dafür!

楽に寄す
シューベルト 曲/ショーバー 詞

やさしい芸術よ、人生のけわしい道行きが

私を取り囲む数々の灰色の時に、

お前は私の心にあたたかな愛の火をともし、

私をより良い世界へと連れて行ってくれた。

 

時折お前の竪琴から流れ出るため息が、

甘く、清らかなお前の和音が

私に天上のより良い時を開いてくれた。

やさしい芸術よ、お前に感謝を捧げよう!

ドイツ歌曲
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